はじめに

過剰なリスクをとらない方法

質問をした投資歴の浅い投資家に「信用取引」や「先物取引」の存在を教えたところ、「非常に危険な取引という印象がある」との反応が返ってきました。

おそらく、これらの取引がレバレッジをかけるため、投資した以上の金額がなくなってしまう印象があるのでしょう。その感覚は持ったままでいいと思います。

しかし、昨今はさまざまな金融商品が生まれており、「売り」から入れるETFや投資信託もあります。これらの商品は「ベア」や「インバース」という言葉が名前に入っていることがほとんどなので、すぐに探すことができるかと思います。更に、最近ではレバレッジまでかかっている「4.3倍ベア」や「ダブルインバース」などの金融商品もあります。

これらはETFや投資信託ですから、追加証拠金など投資金額以上のお金がなくなることもないため、普段通り個別株や投資信託を買う要領で投資することが可能です。

さて、「売り」という株価の下落局面でも利益を出す投資手法を紹介しましたが、勘違いしないでいただきたいのは、決して「売り」をしましょうという推奨はしていません。

この連載でも何度も言っていますが、将来のことは誰にもわかりません。タイミングが合えば売りの方が効率よく利益を上げられる可能性が高いのは前述の通りですが、そんなにうまくはいきません。あくまで、そのような選択肢もあることを知ってもらいたいのです。

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