はじめに

ドライバーにも忠実

今回レポートするのはハイブリッドモデルのe:HEV。特徴は、3つのドライブモードを持つハイブリッドシステムです。エンジンが発電しモーターで走る、エンジンとモーターで走る、そしてエンジンで走るという3つのモードを組み合わせて走ります。床下にはガソリンタンクの他に大容量のリチュームイオンバッテリーも入っているのですが、ガソリンモデルと比較して床もあまり高くなっていないので実用性やスペース面で犠牲になっているところはほとんどないそうです。

3つのモードを組み合わせながら走るハイブリッドシステム

まずはEVモードで走り出してみましょう。スルスルッと静かに動き出しました。このような状況ではエンジンは発電用として静かに回り、走りはモーターが担当します。当然、モーターの加減速ですからスムーズで滑らかで、そして独特の力強さがあります。とてもしっとりとしたフィーリングで不足なく走れます。

でも急加速や高速道路での合流など本当にしっかりとパワーがほしいときには、エンジンがフルに回り出し、どんどん発電して強力にモーターのアシストとして加勢してくれます。ハイブリッドモードがけっこうパワフルでキッチリとより鋭く走ります。スポーティという表現も使えるほどです。

さらにフィットのシステムは、高速道路走行となると効率の良いガソリンエンジンが主役となって巡航態勢に入ります。ハイブリッドやEVは高速巡航が苦手です。ある程度の速度まで加速したあとは、一定で回り続けるエンジンの方が効率的であることが多いので、そこではエンジンが主役となり、モーターは少し休むことになります。これがエンジンモードです。

少し複雑かもしれませんが、今回のフィットの1.5リットルエンジンとモーターによるハイブリッドです。e:HEVは、走りの状況によってパワーの主役を入れ替えながらエコノミーな走りを実現します。先進的なアイデアを盛り込むのはフィットに受け継がれた良き伝統です。おまけにフィットには独自のアイデアを盛り込んだ「福祉車両」も用意されています。

さて、このe:HEVのあとに1.3リットルのガソリンエンジン車も試してみました。こちらは重量のあるハイブリッドシステムがないので、90kgほど軽量です。軽さは重要なスペックですので、ガソリンモデルは軽快な走りを楽しむことができました。おまけにベースモデルで比較するとハイブリッド2,068,000円~、ガソリンモデルで1,557,600円~という価格を考えると、どちらがお得なんだろうか?とちょっと迷いながら「久しぶりにコンパクトカーを愛車にしてもいいかな」と考えている自分がいました。

多くのオーナーの期待に忠実で在り続けてきたフィットらしさが満載。試乗を終えて、改めて表情を見ると、忠実で賢い柴犬のように見えてきて、思わず“うちで飼ってあげようか”と言いそうになりましたが、来週はトヨタのヤリスに乗車する予定があります。結論はそれからじっくり考えましょう。

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