はじめに

犯罪に巻き込まれないためには

平時の治安はどうでしょうか。

現在のバンコク、昼過ぎBTSアソーク駅も閑散とした様子

タイはおおむね、女性が夜ひとりで歩いていても、そう危険はないといえるでしょう。ただし「世界一治安のいい」日本と比べてはいけません。やはり気をつけなくてはならないことはあります。荷物を置いたまま席を立たない、夜間の歩道では車道側の手で荷物を持たない(バイクでの引ったくり防止)、見知らぬ人に話しかけられても相手にしないといった最低限の注意は必要でしょう。

それから人前であまり泥酔しないこと。歓楽街なら強盗や性犯罪を呼び込む危険があります。タイ人は公共の場で日本人ほど酔って乱れないものです。

「ケンカをしないこと」と言う日本人もいます。例えばタクシーがメーターを使わないことは日常的ですが、そこで激怒してもいいことはありません。不特定多数の客と接するタクシーは自衛のため銃を持っていることがあります。この国は許可を取れば銃の所持が許される銃社会です。

ふだん温厚で平和的なタイ人ですが、キレると発砲するケースがあります。それよりは、メーターを倒さないなら穏便に断って、次のタクシーに当たればいいのです。

それと若者がたむろす場末の盛り場では、ときにささいな口論から撃ち合いに発展することがあります。これも日本人が巻き込まれたという話は聞きませんが、ローカルな場所ではあまり調子に乗らずおとなしく楽しむ程度にとどめておけば、目をつけられることもないでしょう。

ちなみに観光地では旅行者狙いのサギやボッタクリが多発しており、海外邦人援護統計(日本大使館や領事館に助けを求めて駆けこんだ数)はタイが毎年ぶっちぎりのトップ。2018年の外務省の統計によれば、1位タイ大使館1457件、2位マニラ大使館906件、3位ロサンゼルス領事館806件となっています。

が、サギといっても「この宝石を日本で転売すれば儲かる」とか言われて単なる石コロを高額で買ったとか、見知らぬ人から賭けトランプに誘われて大敗したとか、引っかかるほうも相当に落ち度のある案件が大半を占めます。タイに住み、働いており、タイ語もそこそこわかる人なら、まず被害に遭うことはないでしょう。