はじめに

創業100周年に花を添えて欲しいのですが……。

マツダ3がデザイン賞にもエントリーしていることでも分かりますが、CX-30も含めてデザインの良さにあるのだと思います。世界中のデザインの専門家からの評価も高く、車群の中で見てもすぐにそれと分かる存在感あるデザインが高く評価されたのは確実でしょう。もちろんこの2台のデザインは今後のマツダデザインを牽引していくことになるわけですが、世界の注目が高いことを証明したことになります。

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セダン(左)とハッチバックのデザイン。

そして走りの性能です。ただ速いとかコーナリングが優れているとかという基準ではない基準で選ばれているはずです。例えば体をひねったりせず、自然な姿勢で運転できるという理想の運転姿勢を追求した構造の良さは、実際に運転してみるとしっかりと感じ取ることができます。さらに自然な加速感や状態の揺れの少ないコーナーでの走りなど、あまり派手ではなく、一見分かりにくい性能にこだわったマツダの走り。それは、長くドライブするほどジンワリと体に効いてきます。とにかくロングドライブでの疲労感が少ないのです。今回、ワールドCOTYに2台がエントリーしたのは、そんな人間の能力をしっかりと引き出すことで、自然でストレスの少ないドライビングフィールにも理由があったはずです。

以上のとおり、マツダ3は大賞を含めた2賞、そしてマツダ-30は大賞を獲得できるチャンスが残されています。このWCAが発表されるニューヨークモーターショーは120年の歴史を持つ伝統の国際モーターショーで3億3000万ドル以上の経済的効果を生むといわれています。当然のように多くの人たちが関わっていますから、無事に開催され、そして日本人とすれば、マツダにワールドCOTYのタイトルを獲得してほしいと願います。

今年で100周年に迎えたマツダにとって受賞できれば、そのエポックにまたひとつ華を添えることになります。そして心から受賞を祝うためにも、一日でも早くウイルスの感染が終息していることを祈るばかりです。

(追記)※4月8日、WCAの主催団体より各賞の発表があり、マツダ3が「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー2020」を受賞しました。

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