はじめに

新しい魅力をたっぷりと装備

さらに見ていきましょう。見た目の新しさでいえばLEDを採用した丸型のヘッドライトも特徴的です。なんともアイコニックな丸型ヘッドライトによって、フロントビューはより個性的になっています。なんとハンターカブはすべての灯火器にLEDを採用しているため、被視認性は確実に向上していいます。

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丸型ヘッドライトやウインカーなど、灯火類はLEDとなっています。

次の注目点はディスクブレーキの採用でしょう。走行性能が安全になるのはもちろんですが、確実な制動力を実現することでライディングの楽しさはさらに向上します。

エンジンは空冷単気筒OHCで、排気量は124ccです。もちろん自動遠心クラッチを採用しているので、左手によるクラッチ操作は不要です。この辺はスーパーカブと同じで、市街地での頻繁なストップ&ゴーやツーリングでもストレスなく走れるので助かります。ただし、まだ実際に走らせていないのではっきりと言えないのですが、クロスカブで感じた山道などでのわずかなパワー不足は解消されているかどうかチョット気になるところ。ですが、この辺はギア比の改良などでも十分に対応できます。メーカーの発表でも、低中速域での力強さを重視した出力特性としているので、とにかく早く乗ってみたいですね。

ちなみに気になる点を上げてみましょう。ホイールベースを10mm延長し、よりしっかりと剛性感の高いフレームワークを与えたことによる走りのしっかり感はどうなったか? 次にロングストローク化されたサスペンションは凸凹路での乗り心地をどう変えたか? さらに165mmという最低地上高を確保したことでクロスカブと比較しても50mmほど上昇したシート高(800mm)によって足つき性はどう変わったか?などなど、次々に気になることができます。どんどん乗りたい欲求が膨らんできますね。


市場からの熱烈ラブコールに対してだけでなく、バイクにあまり興味のなかった人たちにとっても魅力的な選択肢としてデビューしてきたハンターカブ。開発のキーワードは「気軽に、楽しく、どこへでも」。少しでも早く新型コロナウイルス禍が終息し、なんの屈託も遠慮もすることなく、心から楽しめる日が来ることを祈ります。そしてバイクはその象徴的存在でもあるのです。

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