はじめに

緊急事態宣言の余波

さらに詐欺への拍車がかかる宣言も出されました。それは、新型コロナウィルスの蔓延への「緊急事態宣言」です。これにより人々はますます外出を控えるでしょう。すると詐欺の電話を取るリスクも高まります。

それにお店へ向かう客足もさらに遠のき、たくさんのお店が閉店することを余儀なくされるに違いありません。結果、職を失う人や倒産する会社も出てきます。すでに、その煽りを受けて、経済的に困窮する人たちも増えてきています。

となると、息子から電話がかかってきて「コロナの影響で仕事がなくて、お金を借りたい」といってきても、不思議ではない状況ではないでしょうか。正直なところ、私も緊急宣言の前後から、急速に講演や番組収録が取りやめになり、この状況が続けば、いつお金に困るかわかりません。もしかすると自分だって生活が苦しくなり親に「少し、お金借りれないかな?」と電話をしてしまう可能性もゼロではないでしょう。

また感染が急増する首都圏から地方への移動自粛も叫ばれており、実家にも戻れない人が多くいます。そんな状況ですから、親に「体調は大丈夫?」と電話を掛けやすいうえに、「お金を借りれないかな?」という言葉も言いやすい。まさに、詐欺をしやすい状況が社会に生まれているのです。

今後は、給付金制度も本格的スタートするでしょうから、役所を騙って「あなたは新型コロナ給付金の対象になっていますので、急いで手続きをしてください」などという詐欺電話も当然、かかってくると予想されます。

安倍首相の緊急事態宣言以降、詐欺は加速していくものと思われます。この宣言は単に新型コロナウィルスに対するものだけではなく、詐欺増加への緊急事態宣言の発布ともいえるものです。これまで以上に、詐欺に対する警戒をするようにしてください。

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