はじめに

4月7日、新型コロナウイルス感染症の急速な拡大を踏まえ、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されました。これに伴い、多くの方が在宅勤務に切り替えたり、家で子どもの面倒を見なくてはいけなくなった方など、生活に変化が生じた方も多いでしょう。

先が見えないウイルスとの戦いに不安を覚える方が増える中、その隙に付け込む詐欺が増えています。今回は最新の詐欺事情について知って、自分のお金を守りましょう。


コロナ騒動に便乗した詐欺

全国の消費生活センターに寄せられた新型コロナウイルスに便乗した詐欺などの相談が一万件を突破しました。詐欺をする人達はそれを専門にしてお金を稼いでいるので、彼らを褒めるのは変ですが、非常によく考えた上で詐欺をしてきます。

新型コロナウイルスで詐欺の題材になりそうなことは何があると思いますか? 少し考えてみてください。最初に思い浮かぶのは、新型コロナウイルスは自覚症状がないことも多いので、自分が感染していないか不安になると思います。そこで、「検査キット」という言葉を用いた詐欺はありそうですね。

つぎに、前述の緊急事態宣言の発令とあわせて、緊急経済対策も発表されましたが、その対策の中には現金給付などの対策が含まれています。そこで、「補助金」という言葉を用いた詐欺も考えられます。

いま挙げた2つの事例は多くの人が想像できたかもしれません。既に報告されているコロナ騒動関係の詐欺事案を見てみると、やはりこの2つの単語を用いた詐欺は何件も報告されています。

また、外出自粛要請が出されていることから、自宅に一人でこもっている高齢者が増えていることもあり、そこを狙った訪問型の詐欺も多発しているようです。

在宅勤務者も対象になる

詐欺は高齢者がひっかかるもので、現役世代には縁がない話だと思う方もいるかもしれません。しかし、現役世代を狙った詐欺も既に報告されています。

たとえば、在宅勤務が増えて、仕事上の会議が全てオンラインに切り替わった人も多いでしょう。zoomやMicrosoft Teamsなどを利用する人も多いですが、相手方がオンライン会議のホストの場合、メールなどで「このURLをクリックして参加してください」という文言が送られてきます。

これが詐欺メールの場合、参加ボタンをクリックすると、攻撃されるウェブサイトに転送されてしまいます。メールには「既に会議がはじまっている」などの文言も記載されており、焦らせて判断能力を奪う工夫もされています。

また、amazonやメルカリなど、ネットでの買い物に慣れ親しんでいると思いますが、そこにつけ込んだ詐欺も起きています。品薄と言われているマスクをまとめて買えるメールが届き、購入ボタンを押して手続きを進めると、クレジットカード情報を抜き取られたり、お金だけ振り込まされて商品は届かないといったことが起きています。