いま一度、おいしい話はないと認識を

新型コロナウイルスの厄介な所は、ウイルスという目に見えない敵であることと、国民の多くが免疫を持つようになったり、特効薬やワクチンが開発される目途が未だにつかないことです。自分がいつどこで感染するかも分からず、感染した時に無症状や軽傷で済むのか、重症化した時に入院出来て、ちゃんとした治療を受けられるのか。全てが不透明過ぎて、必要以上に不安になってしまいます。

通常であれば正確に判断できることも、人間は不安になると正常な判断ができなくなります。詐欺師たちはそこを狙ってきます。ただし、詐欺師たちは「補助金がもらえます」や「いまならマスクを安く大量に仕入れられます」などといった、おいしい話を持ち掛けてくる特徴があるので、いま一度、おいしい話はないと胸に刻み込むだけで、少しは自分のお金を守ることができるかもしれません。

怪しいメールが来て不安になったり、メールや電話を信じて個人情報や口座情報を伝えてしまった場合は、すぐに警察や消費生活センターに電話して、早めに相談をしましょう。消費者ホットラインは「188(いやや!)」番に電話をしてください。

投資においても冷静さが重要

この連載は「お金の育て方」というタイトルですので、今回は投資以外にも詐欺から身を守ることで、自分のお金を育てていく方法を書きました。不安な状況になっても、冷静さを保ちましょうという話は、投資にも十分に生きてきます。

先月はいい例でしたが、ここ数年は株式市場は一度大きく上昇したり、下落をすると、ボラティリティ(相場の変動率)が急激に高まる特徴があります。目先の株価に一喜一憂してしまい、徐々に冷静な判断ができなくなってしまいます。そうなると、急落する株価指数を見て、どこまでも下落し続けるような気がして、損失が膨らんだ状態で売却してしまうこともあると思います。

1ヵ月ほど前に公開した記事「株価下落にどう対応すればいい?投資家は焦らず基本へ立ち返ろう」でも急落に狼狽することなく、長期投資の基礎に立ち返りましょうと書きました。記事が公開された2週間後には日経平均株価は16,500円台まで下落しましたが、いまや20,000円目前まで株価は戻っています。お金を育てるためには「冷静さ」が重要なのです。