新型コロナウイルスの感染が世界各地に広がり、実体経済への影響が懸念される中、中国では半導体産業の育成に向けた新たな計画が静かに動き出しています。中国国内の報道によると、政府財政部が出資する国家IC産業投資ファンド(以下、国家半導体ファンド)の第2弾が資金調達を終え、今年3月下旬から投資の段階に入った模様です。
同ファンドの主な出資元は、政府財政部と各地方政府、中国煙草(タバコ)総公司、国有3大通信キャリア、その他民間資本となっており、半導体の設計から製造、テスト・パッケージまで自国内で完結するサプライチェーンの育成を目指して国内の半導体企業に対して出資を行っています。