はじめに

愛くるしい顔だが結構大きい

昨年9月10日午前9時、フランクフルト・モーターショーで新型「ディフェンダー」のワールドプレミアが行われました。その模様は全世界に向けて生中継され、新型ディフェンダーが42度の傾斜を駆け下りるというダイナミックなパフォーマンスで会場に登場するという演出でした。その後、ラグビーワールドカップ2019日本大会で優勝杯を運んだのも、新型「ディフェンダー」のコンセプトモデルでした。

ラグビーW杯優勝トロフィー「ウェブ・エリス・カップ」を運んだ新型ディフェンダー

日本での一般公開は昨年11月に「代官山T-SITE」で行われ、「ローンチエディション」の受注が始まりました。ファッションの発信地として知られる代官山で公開されるということを考えても、今回のディフェンダーがファッションアイテムとしても訴求していきたいというポジションが見えてきます。ちなみにローンチエディションはイベント開始から4日で、150台の上限台数を受注しました。さらに昨年11月18日には先行予約モデル第2弾として、「スタートアップエディション」を発表しました。

そしていよいよ今年4月9日から通常モデルと、日本限定仕様車が発表されました。新型コロナ渦がなければ、かなり華々しい日本登場となり、大きな話題となったはずです。では、その新世代モデルとはいったいどんなクルマなのでしょうか。

まずはスタイルから見てみましょう。ボディタイプには3ドアのショートホイールベースの「ディフェンダー90」と5ドアのロングホイールベース「ディフェンダー110」があります。それぞれのボディサイスですが「90」は全長4,583mm×全幅2,008mm×全高1,974mm、ホイールベース2,587mmです。「110」は全長5,018mm×全幅1,967mm×全高1,967mm、ホイールベース3,022mmとなっています。丸型LEDヘッドライトのフロントマスクにしては、かなり大型なボディだということが分かります。代官山でも実車を見たのですが、その第一印象は「デカ!」でした。

ボディには3ドアのショートホイールベース「90」(左)と5ドアのロングホイールベース「110」の2タイプ

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