はじめに
共働き家庭が気になる、洗濯音の問題は?
メーカー各社の技術は絶え間なく進歩しており、信じられないほど静音な洗濯機が登場しています。その中でも静音効果が優れているのが、洗濯槽を作動させるモーターの回転速度が洗濯や脱水など工程ごとに制御されている「インバーター制御の洗濯機」です。
この、インバーター制御が発明されたことで、モーターの回転数を制御することができるようになり、余計な作動音や振動なども低減されるようになりました。さらに最新の機種であれば、インバーター制御だけでなく夜間モードを備えていることもあるので、さらなる静音効果が期待できるでしょう。
気になる方は、購入前に商品カタログを確認して運転音の大きさを事前に確認することもオススメします。洗濯工程よりも運転音が大きくなる脱水工程に於いて、45dB以下を実現できていれば優秀な静音機能を持ち合わせた洗濯機と考えて間違いはないでしょう。
AI機能付き(洗剤や柔軟剤の自動投入、スマホで管理)の洗濯機はどこが便利なの?
まず便利なのが、「自動投入機能」です。あらかじめ洗剤や柔軟剤を洗濯機内に投入しておくと、洗濯機を回す際に自動的に必要な量を軽量してくれる機能です。これが、一度でも使ってしまうと手放せなくなるほど便利。
まず、毎回、洗剤や柔軟剤を計量し、洗濯機の投入口へ注ぐ手間が省ける。さらに、キャップから洗剤や柔軟剤を床にこぼしてしまったり、投入口から洗剤や柔軟剤が溢れてしまうなどの面倒も一切なし。洗剤を入れすぎて衣類が色落ちしたり、溶け切らずに洗濯槽に残って黒カビを発生させる心配もなし。逆に少なすぎて衣類の汚れ落ちが悪くなることもなし。
洗濯機本来の洗浄力を遺憾なく発揮するための適切な計量が実現でき、人の手間を省くためだけでなく、洗濯機本来の力を引き出すこともできます。
ただし、ニットやシルクのような繊細な素材の衣類は自動投入機能を使わず、適切な洗濯コースを選ぶことが必要です。
もうひとつ、注目すべき洗濯機の機能が「人工知能を搭載する洗濯機」。いわゆる、「AI機能搭載洗濯機」です。数多くのセンサーが衣類の汚れ具合を検知して標準の洗濯工程時間を短縮、延長したり、さらには洗剤の種類を見分け、水温と水硬度を計測して洗剤の量や洗濯工程時間を調整して最大限の洗浄力を引き出してくれます。
スマートフォンとの連携も可能で、専用アプリをインストールすれば居住地域の気象情報に合わせて適切な洗濯モードを提案してくれたり、外出先から洗濯機の運転状況を確認したり、洗濯機の遠隔操作 なども可能です。また、メーカー各社で洗濯コースの種類を更新した場合の情報もアップデートできるなど、これまでの洗濯機の概念をくつがえす機能が数多く盛り込まれています。
最新の洗濯機だからこそ注意したいデメリット
デメリットはやはり「お手入れ」でしょうか。洗剤や柔軟剤の自動投入機能は、お手入れまでは自動で行なってくれないので、定期的なお手入れは欠かせません。
スマートフォン連携機能も、すべてのスマートフォン、タブレット端末で動作保証されているわけではありません。お持ちのスマートフォンがメーカー各社から動作保証が案内されている機種であるか、確認することが必要です。
電話交換機を経由してインターネット接続するダイヤルアップや、モバイルデータ通信端末を経由してインターネット接続するテザリングでは連携できませんので注意が必要です。
適切なモバイル設定、またセキュリティ対策も必要不可欠です。2020年4月の時点で5Gの無線LANブロードバンドルーターに接続できる洗濯機は発売されていないと思いますのでご注意ください。
詳しくは家電商品販売店のスタッフさんに教えてもらうのがベスト。スマートフォン連携機能を有する洗濯機をお求めになるときなど、知識豊富なスタッフさんが力になってくれるはずです。
<構成/青山ネムリ>