はじめに
何が失敗で何が成功なのか
株を買った後に株価が上昇となると自分の予想が「当たった」ということになるのですが、予想通りでなくてもとりあえず上昇したということもあるのです。つまり、同じ予想をするにしてもどのような動きになるのかを予想して動くということも大切なことで、動きを予想するためには株価の流れや株式市場全体の動き、そして企業の業績なども見ておかなければなりません。
株式投資の失敗で一番多いのはこの点で、企業業績などを全く見ないとか、株式市場全体の動き、大きなお金の流れ、世界情勢などを全く見ないというケースが多いのです。例えば、1万円という値段をしていた株が、8,000円まで下がった場合に、「安くなったから」ということだけで買う場合が多いのです。つまり、株式投資で成功をするには下がる可能性が高い株を買うという失敗、つまり、すでに大きく上昇した後の株を買う=売った人が大成功となる株価で買うという失敗をしなければよいのです。
初心者にありがちですが、(筆者も当初そういうこともあったが……)知っている人が買ったから買って大失敗をすることがあります。これもよく考えてみれば「知っている人が買う」とか「皆が買う」というのであれば、その裏では「知らない人が売っている」のであり、「皆でない皆が売っている」ということなのです。つまり、一つの方向からだけしか見ていないから起こる失敗ということです。
こうした失敗を避けるようにしていくことが、投資で成功することなのです。