はじめに
新型コロナ対策反対の抗議行動
一方、あらゆる「コロナ・レーゲルン」に反対する声も聞こえます。5月16日、アレクサンダー広場においては「フリーダム・パレード」と称する「コロナ・レーゲルン」に対する抗議行動が行われました。
「フリーダム・パレード」の参加者はおよそ15人で、テープで区切られたスペースの中で音楽に合わせて踊ります。参加者同士は1.5m以上の間隔を保っており、現場を警備する警察官を挑発する行為は見られません。飛び入り参加の人もいる様子でしたが、主催者の誘いに応じる人は多くありませんでした。
参加者が掲げるプラカードには、「新型コロナ対策に関連する規制の即時撤回の要求」「透明性、思想の自由、報道の自由の要求」「持続可能な環境保護政策の要求」「予防接種の強制、免疫証明書に反対」といった内容が並びます。
同時に、「あらゆる暴力に反対」「極右、極左に反対」という主張も明確にし、過激なデモ隊や過激な政治思想とは一線を画す抗議行動であることを訴えますが、通りがかる人は遠巻きに見るだけで、冷ややかな反応です。
「フリーダム・パレード」を眺めていたギャラリーのひとりに声をかけると、このような感想が返ってきました。
「新型コロナウイルスに効く薬がないのだから、『コロナ・レーゲルン』のような措置は理解できる。(抗議団体は)一体何に反対しているのかよく分からない」