はじめに

緊急事態宣言が解除後はスクリーンでも

今回インターネット上に設けられた「仮設の映画館」は、映画館の休館というかつてない事態にあっても映画の火が絶やされることのないように、想田監督や、その映画を配給してきた配給会社の東風が主にミニシアター系の映画館に呼びかけて、収益を一般的な映画興行と同じように劇場と配給が分配する形で設置されたものです。

上映作品はほかにも、刑務所での社会復帰プログラムに取り組む青年たちを題材とした「プリズン・サークル」や、原発事故からの復興に取り組む福島県双葉郡広野町の人びとを映した「春を告げる町」など、見ておく価値のある作品が揃っています。

「仮設の映画館」はあくまで映画館が休館の間の試みで、映画館が再開したらなくなるとのこと。緊急事態宣言の解除を受けて映画館も再開しはじめていますが、普段なかなか劇場に足を運ぶ時間のない人は、この機会にいつもは見ないタイプの映画を自宅で鑑賞してみるのもいいかもしれません。

「精神0」は映画館が再開したら、実際のスクリーンでも上映される予定なので、すでに仮設の映画館で見た人からも、再開後は改めてスクリーンで見たいという声も、ネット上ではすでに上がっています。

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