はじめに

夏にフランスの旅行はどこまで正常化するのか

5月15日、フランス国鉄(SNCF)は7~8月の切符予約を再開しました。切符販売などを手がけるSNCFの子会社ボヤージュSNCFのクラコビッチ社長は、5月18日に自身のTwitterで状況を発表。同氏によると、発売から3日間で14万枚の座席が販売され、売り上げは過去2ヵ月の2倍の規模だったそうです。

閉館中で観光客がいないルーブル美術館

行き先は、上位からプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール(南東部)、シュード・ウエスト(南西部)、ブルターニュ(北西部)、ラングドック(南西部)と続きます。2ヵ月間の外出制限が続き、特にパリなど大都市の人々を中心に窮屈な思いをしていたフランス人ですが、彼らのすべてが国内旅行にシフトするといっても、コロナ禍以前の状況の補完は可能なのでしょうか。

この問いに、ラジオ・フランスが運営する文化チャンネル、フランス・キュルチュールは「セクター全体が通常に戻るのは2021年10月」と述べます。観光産業の業界団体であるアントルプリーズ・ドゥ・ボヤージュ(EdV)のマス代表は、同メディアを通して「もしシェンゲン圏が開いていれば通常の30.35%になるだろう。しかしながら、シェンゲン圏が開かない場合は15%になる」と今夏の予測を語りました。

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