はじめに

安値で待って損小利大を実現

――出遅れ銘柄の中には、ずっと上がらない銘柄もあります。そのような銘柄を見抜くことも大事ですね。

そうですね。出遅れならなんでも良いというわけではなく、買いたい銘柄リストを作るときに会社の経営状況や財務は調べるようにしています。

まず上がってない銘柄の中で財務があやしい銘柄は狙いから外します。経営に関しても、例えばコロナ影響で考えると、明らかに大きくダメージを受けるセクターは狙いません。土木や建築関連など、一時的に工事が止まって影響が出ていますが、決算や業績の影響が限定的になりそうなセクターを狙うのがポイントだと思います。もちろん、財務などに問題がない銘柄でも上がらないことはありますので、そこは辛抱が必要ですけど。

――売り時について、利益確定と損切りの基準はありますか。

利益確定の目安としては、過去の高値に到達したら売ることが多いですね。

損切りは、買うときに下落した後のヨコヨコか過去の安値を参考にしていますので、そのラインを割ったら損切りします。上がっている銘柄は損切りの基準が難しいですが、安値で待つこの方法は損切りの基準が明確で、タイミングも掴みやすいと思います。

出遅れ銘柄を狙うトレードは、すでに安値まで売り込まれている銘柄を買っていくので、そこからさらに売り込まれることは少なく、損切りした場合のダメージも小さく収まります。また、出遅れと気付かれて株価が跳ねた場合はすぐに10%くらい取れるため、損切り回数が増えたとしても、全体としては利益が取りやすいと思います。

――ラテまっちゃさんは株を始めてからずっとキャピタルゲイン狙いなのですか。

はい。配当や株主優待などインカムゲインを狙う投資はしません。これから株を始める人や始めたばかりの人から見ると、配当や優待は魅力的に見えると思います。しかし、その会社が成長企業でなければ、配当や優待はなくなる可能性があります。つまり、安易にインカムゲインに飛びつくことで、値下がりリスクだけでなく無配転落や優待廃止のリスクもとることになるわけです。

基本的な銘柄選択の話とも通じますが、どうしても優待がほしい場合でも、その企業の成長性や財務などは調べた方が良いですよね。個人的には、インカムゲインは捨ててキャピタルゲインに絞った方が良いと思いますし、現状として配当や優待がなくても、成長企業であれば配当や優待が新設される可能性も期待できます。

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