はじめに

マイホーム購入には物件の20%の現金を用意

マイホームの購入には住宅ローンを組むことになると思います。そして、購入に伴う諸費用として物件価格の20%程度の現金を準備しておくというのが一般的な考え方になります。この物件の20%相当分は、物件の登記費用、ローンを契約する際にかかる諸費用、また、手付金、そして、不動産会社が販売仲介したものには不動産仲介料、このほか、引っ越し費用や新居のための新しい家電や家具などの費用も想定しています。

5年以内に購入する前提で、5年後の貯蓄を試算してみましょう。

<年間貯蓄額>
毎月の貯蓄額:14万円
ボーナスからの貯蓄額:45万円
年間貯蓄額:(14万円×12カ月)+45万円=213万円

毎年213万円の貯蓄ができると仮定すれば、毎年の積み立て額1065万円と、現在の貯蓄総額を合計すると5年後には1410万円が貯まっています。ここから、マイホーム購入のための諸費用を捻出することになります。

物件価格が3000万円なら600万円を、4000万円なら800万円です。金額の面だけを考えるなら、マイホーム購入は実現できます。

現在の家賃を参考にすると、住宅ローンの借り入れ額は約3000万円と考えることができます。元利均等返済、金利1.5%、返済期間35年の設定で独自に試算したものです。毎月の返済額は約9.2万円となります。この条件で、5年後の夫40歳、妻35歳の時に購入して、35年間の住宅ローンを支払い続けることは可能かどうか、よく検討をしましょう。

マイホーム購入に焦りは禁物

マイホームの選択肢はさまざまです。どの地域に住むのか、マンションか戸建てか、新築か、中古か。大雑把な分類だけでも、これだけのことを決める必要があり、決めるまでには時間がかかります。マイホーム購入は大きな買い物ですので、失敗しないためには何度も物件やその物件の地域をよく見てまわることが重要です。通勤に負担がないアクセスかどうか、通勤時間帯の時刻表や、駅の混み具合も調べておきます。保育園の場所は、新しい生活が始まってから負担として見えてくるところです。

物件の価格やデザイン、内装ばかりに目がいかないように、実際の生活をイメージできるように検討をしてください。不動産会社の営業トークにも冷静に対応しましょう。

働く女にとっての「第二子の壁」

貯蓄が順調にすすめば、マイカーの買い換えも可能です。現金で購入するのか、サブスクリプションのサービスを利用するのか、費用の掛け方にも選択肢がありますから、ご夫婦で相談してみましょう。家族4人になれば、ワンボックスカーがいいと感じるようになるかもしれませんので、乗り換えが容易な方法を選ぶのもいいでしょう。

そして、2人目の子どもを授かるタイミングは、仕事を持つ妻にとって重要と考えます。産休・育休明け、保育園入園までのながれをシミュレーションし、子どもを預けられない空白時間がないか検証します。また、保育園が第1子と、分かれてしまった場合の送迎のシミュレーションなど、実現しそうな事態をあらかじめ考えておきます。子どもを産みたいと想定する月から逆算してお子様を授かるようにタイミングを考えます。

2人目は、1人目よりも、色々と考えなければならないことが多いので、2人目の壁に悩む女性もいます。私自身もそのひとりで、仕事と保育園申込みのタイミングを逃し、2人目が生まれたのは第1子誕生から5年後でした。

保育園では2歳児クラスくらいになると、2人目の子どもを授かる家庭が多くなり、子どもも弟・妹が欲しいなどと口に出すようになり、2人目問題に焦ってしまうという経験をしました。

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