はじめに

ハイブリッド会議のリアル/オンラインの格差を克服する会議のルール

では、どのように対応すればよいでしょうか。会議の目的によるところもありますが、全員が共通の理解を持ち、主体的に参加することを目指す場合は、情報量が少ないオンライン側の参加者に合わせたルール設定(以下は例)をすることが重要です。しかしなりより重要なのは、オンラインで参加している側の立場を気遣うことです。

・事前に会議の目的・アジェンダを伝えておく
・資料はすべて投影で示す(フォントサイズは大きく)
・資料のどの部分(何ページ)を話しているのかを示す
・今、話している人が誰か分かるようにする
・オンライン参加者を指名して随時コメントする機会をつくる
・環境的に可能であれば、リアル参加者も一人1台の端末を使い全員オンライン参加をする

オンライン化推進のために企業として取り組むべきこと

まず、「オンラインで参加する人が悪い」、「参加しづらいけど仕方がない…」とオンライン参加者が肩身の狭い状況になると、組織のオンライン化を阻害する要因になりかねません。

人事部門や組織のマネジャーは在宅勤務制度が出社できない人への「代替」や「救済措置」ではなく、効率的な業務遂行をするうえで有効な手段であることを認め、育児や介護などの理由がなくても、在宅を選択できることを従業員に理解してもらうことが必要です。実際に、交通費・宿泊費や通勤時間の削減だけでも大きなインパクトが見込めます。

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