はじめに
最近、インターネットバンクを中心に「デビットカード」という言葉をよく耳にします。カードで決済して買い物ができる特徴は、最近すっかり生活に浸透した「クレジットカード」と似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
デビットカードとは?
デビットカードとは、現金の代わりに買い物ができる特徴を持ちます。クレジットカードとの特徴は「代金を引き落とす時期」にあり、デビッドカードは普通預金口座から即座に引き落とされるカードです。
- クレジットカード:利用後、所定日に預金口座から引き落とす「後払い」のカード
- プリペイドカード:あらかじめ登録したカードに入金して貰う「前払い」のカード
- デビットカード:代金を「即時払い」で普通預金口座から引き落とすカード
デビットカードはクレジットカードの大きな難点である「知らず知らずのあいだに使い過ぎてしまう」を抑えることが可能です。特に親が子どもにカードを持たせる場面において、「後払いのためいくらでも使用できる」点は支払い不能の危険の点がとても恐いもの。デビットカードの持つ「現金感覚で使える」という特徴は、親としても安心です。
VisaやJCBといった国際ブランドと提携し、国内・国外問わず幅広い加盟店で決済に利用できるデビットカードは、アメリカで15歳以上の人口の76%以上が保有しているというデータもあります(2014年Global Findex調べ)。日本国内ではまだまだ「クレジットカードとの違い」すら浸透していない印象もありますが、利用者人口が今後増えていく見通しといわれています。
デビットカードのメリットとデメリット
「即時払い」のほかに、デビットカードにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
- デビットカードは入会審査のあるクレジットカードとは異なり、銀行口座があれば審査が不要です。カードは15歳から作ることができます。
- 支払代金がすぐに把握できるため、カード会社によっては利用するたびに登録したメールアドレスに利用確認メールが届くため、利用金額をすぐに確認できる、というサービスを行っています。
一方でデビットカードの持つデメリットは、「口座残高を超えた金額の利用はできない」という点です。カードを使う場面のなかに、「リアルタイムに現金で支払うことはできないけど、月末の給料日にまとまったお金が入るので、先にカードで支払っておきたい」という活用方法があります。このような需要には、クレジットカードは適していますが、残高を上限とするデビッドカードは活用することはできません。
ただ、ジャパンネット銀行発行のデビットカード(ブランドはVisa)を所有しており、同行でネットキャッシングを利用している人は「自動融資サービス」を設定することができます。このサービスを活用すると、ローンの利用可能額の範囲内で支払額の不足分を自動的に借り入れてくれるため、万が一デビットの支払額が口座残高を超えた場合でも安心です。