新型コロナウイルスは世界中の国々を脅かし、現時点で50万人近い人命を奪いました。加えてロックダウンの影響で、収入を絶たれた人や経済的に困難な状況に追い込まれた人が非常に多いことも、各国で問題になっています。

国は変われど、最も打撃を受けているのは社会的に弱い立場にある人々、つまり低所得者や、非正規雇用で働く人々。フランスでは、性労働者が直面している困難についても頻繁に各メディアで取り上げられています。

一方、コロナ禍中の日本では、水商売や性産業を補償の対象外とすることへの抗議が報じられました。最終的には職業の差別なく支給される運びとなりましたが、たとえ合法的な労働者や事業主であっても、性産業従事者は公の場面で偏見の被害をこうむることがあるという現実が明らかになったといえます。

連帯と寛容を掲げる国、フランスの性産業従事者の場合はどうでしょうか。コロナ禍において、会社員や自由業と同様の補償を受けることはできたのでしょうか。また性産業そのものに、新型コロナウイルスはどのような影響を与えているのでしょう。

これらの疑問を、性労働者協会連合ストラス(STRASS)会長のシベル・レスぺランス氏に投げかけました。レスペランス氏自身もセックスワーカーであり、エスコートガールとして通算6年間のキャリアがあります。2年前からは、障害者を専門に仕事をしています。

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