はじめに

7月には最も注意が必要

特に7月は、当たり屋に注意が必要かもしれません。

というのも、消費者庁の発表で、平成29年6月から令和2年5月末までの3年間で、自転車事故の発生件数は7月に最も多く発生しているからです。それは、梅雨が終わって夏休みが近づき、気が緩むことが原因かもしれません。今年は特に、新型コロナウイルスの影響で自転車などの交通事故も増えていると聞きます。この時期は事故だけでなく、それに便乗するような当たり屋行為にもより警戒の必要があるでしょう。

このように、歩いていても、自転車に乗っていても、当たり屋に遭う可能性のある時代です。被害に遭わないためには、どうすればよいのでしょうか。

事故が起きたら、まずすべきことは

事故が起きたら、まず警察を呼ぶことは言うまでもありません。車での事故はもちろんのこと、自転車の事故でも、警察をへの届出を出すことは道路交通法上、必要です。ではなぜ、わざわざ警察を呼んだ方がよいのでしょうか。

それは、その道のプロに事故の真偽を見てもらうためです。騙す側は、私たちがこの手の事故に慣れていないことにつけ入り、一方的に自分の主張を展開し、慌てさせてお金を取ろうとします。そこに警察というワンクッションを入れることで、どちらに過失があるのか、相手の言い分に嘘はないのか、第三者の目で事故の真偽を確かめてもらえるという利点があります。

警察は日々の職務質問をしており、嘘を見抜く目はそれなりに持っています。事故が詐欺であった場合、見抜いてくれる可能性は非常に高いといえます。

何より、その詐欺発覚のリスクは、当たり屋行為をする輩が一番よく分かっています。「110番します」が、撃退には有効であることはいうまでもありません。

70~80回成功した当たり屋の手口

しかしながら、実際には警察を呼ばず、だます連中の罠にはまってしまう人が多くいます。

群馬県警に逮捕された67歳の男は、高齢女性の車にわざと腕を接触させ、「サングラスが壊れた」などと嘘を言って現金をだまし取る行為を繰り返していました。この男の手口は巧妙で、ぶつかったときにサングラスのレンズを外れやすくしており、要求する金額も3000円ほどと少額でした。

逮捕された男の供述では、当たり屋を100回ほど行って、70~80回は成功したそうです。どれだけの人が、警察を呼ばず、事故を穏便に済ませようとしたかが分かります。ちなみに、成功率7割以上の当たり屋の男がなぜ逮捕されたのでしょうか。

男はいつものように60代女性の運転する車へぶつかり、サングラスの修理代を要求しました。しかし、この女性への当たり行為が、なんと二度目で、嘘がバレてしまったのです。当たり屋が同じ人に二度当たる。この偶然がなければ、逮捕されず犯行はまだ続いていたわけで、常習者の当たり屋の手口がいかに巧妙化かがわかります。

いつ遭遇するかわからない当たり屋の被害。要求された金額が少額であっても、自分に非があるかもしれないと感じても、常に警察を呼ぶ姿勢を持たないといけません。

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