はじめに

最大規模のアップデートの中身

テスラの魅力と言えば、やはりスーパーカー並の動力性能と満充電での走行距離の長さでしょう。さっそくBピラーにカードキーを当て解錠してドアを開けます。この時点ですでにスイッチON状態です。ドライバーズシーツに座って特別にスイッチを入れたりすることもなく、これで走行可能です。

インパネにあるのはiPadのような大型15インチタッチスクリーンタッチパネルのみ。ナビからエアコン、車両の駆動力の配分などすべての調整はここで行います。

9 ドラレコ

前後左右にあるカメラが360度にわたる映像を映し出します。さらにこの映像は保存できるのでドラレコとして利用できます。

テスラ・モデル3は、モデルSの下にある小型のEVセダンです。ボディも比較的コンパクトで、セグメントで言えばちょうどメルセデス・ベンツCクラスなどと同じです。この日本では実に使いやすいサイズ感で、女性オーナーも多いモデルです。

このモデル3ですが3タイプの仕様があります。リーズナブルな後輪駆動モデルはWLTP推定値で航続距離406kmを可能にした1モーターのモデル「スタンダードプラス」仕様。次にモーターを二つ装備して、より長い560kmという航続距離を実現した「ロングレンジ」仕様。そして0~100km/hが3.4秒と、スーパーカー並の速さを持った「パフォーマンス」仕様の3つです。その価格を整理すると、後輪駆動の「スタンダードレンジプラス(511万円)」、4WDの「ロングレンジ(655万2,000円)」、そして同じく4WD(テスラではAWDと呼ぶ)の高出力モデルの「パフォーマンス(717万3,000円)」です。

今回テストしたのは最上級の「パフォーマンス」です。4輪を2つのモーターで制御しながら、サーキット・モードまで備えた最速モデルです。加速性能はもとより、最高速が261km/h。1回の充電での航続は最大560kmと、性能と航続距離とのバランスが最も取れたモデルでしょう。

さらにテスト車両で一番の注目点はソフトウェアがバージョン10.0(以下vr10.0)にアップデートしています。このvr10.0は“これまでで最大規模のバージョンアップ”として昨年の9月に発表、導入されたのですが、クルマを駐車スペースにナビで誘導したり、目的の場所に呼び寄せることもできる「スマートサモン」という機能も追加されています。

モデル3に限らず、テスラの車は現在もオートパイロット機能を少しずつアップデートしていて、その積み重ねによって自動運転に向けての進化を追求している点が大きな魅力です。さらにボディに装備されたカメラによる映像を保存できるため、360度ドライブレーコーダ機能として使用できる点も大いに評価していいと思います。同時に「なぜ他のメーカーも早くやってくれないのか?テスラを見習え!」と言いたくなるものです。