はじめに
シーンとスキルをかけあわせる
この例を少し分解すると、仕事の中の「お茶出し」という"シーン(場面)"において、「おもてなし力」というソフト"スキル"を磨いたことになります。このように、"シーン"と"スキル"をかけあわせて過去の取り組みを洗い出していくと、あなたの強みのタネが見えてきます。
"シーン"と"スキル"には、以下のようなものがあります。ここに挙げたのは一つの例です。もっと細かく分解して「お茶出し」など業務単位でも結構です。とらわれずに思いつくものを挙げてみていただくと、あなただけのオリジナルなかけあわせができていきます。
強みのタネを洗い出す
EXCELなどを使って以下のように縦軸と横軸にそれぞれ"シーン"と"スキル"を並べたシートを作成すると書き出しやすくなります。たくさん書き出してみると強みのタネが増えていきます。その中から、自信を持ってあなたの強みだと言えるものが見つかったなら、見つけた数だけ武器が増えていくことになります。
書き出す際には、数字・エピソード・成果を入れてみることをお勧めします。たとえば、「たくさんの人に聞いて資料をまとめた」ではなく、「人事や経理など5部門にヒアリングした上で、表とグラフを使って資料としてまとめた結果、わかりやすいと役員からお褒めの言葉をいただいた」などと表現した方が、自分にも他人にもイメージしやすくなるためです。
この手法を応用すると、ブランク扱いされてしまう専業主婦期間に磨かれた強みを発見することもできます。私が所属するしゅふJOB総研では、ブランク期間ではなく、家オペ力(家仕事のオペレーション力)を磨く"家オペ期間"と呼んでいます。その場合、"シーン"には以下のような項目が並びます。
他にも、就活に臨む学生、セカンドキャリアに挑戦する元プロスポーツ選手や芸人、アーティストの方々などにも応用可能です。
職歴に自信がない方にも、必ず強みは存在します。まずは過去に培ったソフトスキルを洗い出してみてはどうでしょうか。そして、あなたならではの強みをぜひ発見していただきたいと思います。