はじめに

私が経験した悔しい失敗

筆者も「思い込み」による失敗はよくあります。2020年の1月や2月も新型コロナウイルスの感染拡大が続いていたので、「株価は高すぎる」と考えていたのですが、いっこうに下がらず、ひょっとしたら下がらないのかな?と思っていたところで急落となりました。この直前に下がると利益が出るポジションにしていれば大きな利益となったでしょう。

また、2016年11月の米大統領選挙の時にも大きな波乱がありました。「トランプ氏が大統領になると株価は大暴落する」と思い込んでいたら、いったん大きな下落となり利益が出ました。しかし、そこで調子に乗って「さらに下がる」と思い込んでしまい、その直後の急反発で結局は損失となってしまいました。

一旦「思った通りになった」ところで利益を確保すればよかったのですが、思った通りになったことで自らの思い込みに必要以上の自信がついてしまい、十分下がったにも関わらず、さらに下がると勘違いをしてしまったということです。

よく使われる相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」という言葉がありますが、まさに、「もういいだろう」と思うとまだまだ下がり、「まだまだ下がるだろう」と思うと下がらないということがよくあるのです。こうした失敗をしないためには、「思い込み」を激しくするのではなく、臨機応変に相場の変化に合わせるということが大切だということなのです。

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