はじめに

逆のビジネススタイルも

逆の考え方も可能です。1日ではなく、1週間、1ヶ月、1年、つまり「居住」です。

今回、「unito」 というサービスを行う企業から声がかかり、弊社の物件の多くで使わせて頂きました。外泊と居住、両方の形で利用可能な物件を提供する新サービスです。

現在、海外からの帰国者は、空港などでPCR検査を行い、陰性結果が確認されたのち、14泊15日間の待機をしなければなりません。この待機場所を提供する新たなプランに、物件を提供しています。

このニーズはかなり大きく、airbnbよりも単価が高い場合が多いにも関わらず、民泊系の空室はほとんど埋まりました。物件によっては、稼働率が90%を越えたところもあります。

ハコモノ事業者がコロナ禍で生きるためには?

ハコモノ事業では、賃料が集客費に織り込まれています。そこそこの立地にハコを作れば食べに来る。ハコを作れば泊まりに来る。さらに集客用のプラットホームは、従量課金の素晴らしい仕組みができているために、ホテル事業者は深く考えずとも、当然の集客が前提で事業ができてしまっていたのです。

そのような当然の前提を一旦置いておいて、自らが提供している「ハコ以外の」サービスの因数分解をすると良いかもしれません。

まずは最小限の負担で回す仕組みの改善で「時間」を作る

外部のサービスを使い、固定費を最小限に絞っていくと、事業に関わらなくても良い「時間」ができます。コロナ禍による融資で得たキャッシュに手をつけるのではなく、この生まれた「時間」でマネタイズが可能です。

「時間」さえ生み出してしまえば、書籍を書いたり講演をしたりコンサルをしたり、労働集約的なマネタイズに奔走してでもマネタイズは可能です。

例えば、私たちが提携していたホテル・民泊の清掃会社さんの例があります。コロナで本業の売り上げはほとんどなくなり、清掃と関係のない業種にシフトしました。“ステイホーム”で大きく伸びたEC事業です。

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