はじめに
「残った金額を貯蓄」から「先取り貯蓄」へ
まずは、現状をきちんと把握することから始めましょう。
「残った金額を貯蓄する」という家計管理から、毎月予算を立て、〇〇万円以内に支出を収め「先取り貯蓄」ができる家計に変えていきます。
毎月の支出項目に優先順位をつけ、絶対に減らせない項目、コントロール可能な項目を洗い出してみましょう。
優先順位の高い項目は住居費、教育費でしょうか。その他にも単身赴任のご主人の帰宅費用(ETCやガソリン代)が削れない項目であれば、食費や通信費、保険料を見直して予算内でのやりくりを考えてみてください。相談者様のビジネスに波があるとはいえ、お子さんの教育費は捻出していかなくてはなりませんよね。
また、ボーナスからの年間貯蓄額は32万円ですが、何に使っているのでしょう。相談者様の収入がいつまで続くかと心配のご様子ですので、貯蓄できるときにしっかりと蓄え、「いつ」「何に」「いくら」必要となるのか、一家のお金を計画的に管理していくという意識改革が必要です。
教育費がかかる期間のマネープランを「見える化」する
下のお子さん(小3と仮定)の進学コースはどのようにお考えですか。もし、上のお子さんと同じく私立を希望するとなれば二人の教育費が「いつ」「いくら」必要になるのか試算してみました。参考にしてみてください。
下のお子さんが中学に進学する4年後、5年後に教育費が重なり2年間で450万円ほどになります。毎月の家計から充当することができれば問題ありませんが、相談者様の収入の見通しがつかないとなれば貯蓄から出す必要があります。
大学の学費や生活費は?
続いて、大学の学費等は次の通りです。
自宅通学で私立文系を選んだ場合は、400万円が一つの目安となります。しかし、私立理系や親元を離れ一人暮らしとなれば、600万円ほど足りないことになります。
上のお子さんはすでにやりたい事があるとのことですので、ある程度の方向性は分かるのではないでしょうか。いざというとき慌てないよう進路について親子で話し合っておけるといいですね。