はじめに

繰上げ返済をするとどれくらいトクなの?

少しずつでも繰上げ返済に回すべきか考えてみましょう。資産状況の残債から住宅ローン(35年間固定金利と仮定)の完済は62歳と考えられます。現在159回目の返済が終わり13年3か月経過したところと推測できます。

例えば、1回50万円を繰上げ返済に充てると7~8回分の期間が短縮されます。今年から毎年50万円ずつ10年続けると、返済期間は72回(6年)短縮され56歳で完済となり約83万円の利息が軽減されます。

収入に波がある人はつみたてNISAを活用

老後資金は、ご主人の財形貯蓄の1.5万円を掛金全額が所得控除となる個人型確定拠出年金iDeCo に変えてみてはどうでしょう。余裕があれば月額最大の掛金2.3万円(掛金=拠出金額は会社で要確認)を60歳まで拠出すると、約550万円となり、運用次第では大きく育つことも期待できます。

一方、相談者様はビジネスに波があるとのことですので、自由度の高いつみたてNISAでスタートしてはいかがでしょう。年間40万円まで投資が可能で最大20年にわたって運用益が非課税になることから、ビジネスが不調な時は、積立額の減額や休止をしながら長く運用を続けていける制度となっています。

今の貯蓄はどう使うとよい?

投資総額は変動があるため除き、現在の貯蓄900万円の使い方を考えます。

まずは、150万円(生活費50万円×3か月分)を生活防衛費として確保します。その上で、相談者様のビジネスへの投資に300万円、私立中学のお金に200万円を充てます。いったんこのように配分し、手元にお金を残しながら少しずつ繰り上げ返済に回していかれたらいいと思います。

コロナの影響を受けながらも月収20万円は見込めるわけですから、これからもお子さんの私立の学費は捻出できそうです。現在の収支をきちんと把握し先取り貯蓄を実践してください。

具体的にやるべきことは

具体的には、相談者様の月収20万円(手取り月収16万円)手取りボーナス150万円と、夫の手取り収入(月収44万円・ボーナス150万円)とした場合、世帯の手取り月収は60万円、年間ボーナスは300万円です。1か月の支出を50万円以内に収め、10万円を先取り貯蓄へまわします。

一家のボーナスから少なくとも100万円を貯蓄にまわし、月々と合わせ「子どもの教育資金」へ100万円、「繰上げ返済」と「老後資金」へ各50万円ずつ充当していくことを考えてみてはいかがでしょう。そうすることで、手元に一定金額を残しながら繰上げ返済と教育資金の確保ができると思います。

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