はじめに

ダロワイヨは出張シェフサービス

外出制限解除後、老舗高級惣菜店「ダロワイヨ」が始めた出張シェフは、オンラインとオフラインを組み合わせたユニークなサービスと言えます。利用者は、専用サイトで希望日とメニューを選び、決済。当日ダロワイヨのシェフが自宅にやってきて、料理から配膳、片付けまでしてくれるという、文字通り自宅がレストランになるサービスです。

ダロワイヨ社長ソフィー・ボジュラン氏によると「外食の楽しみを自宅で手軽に味わえるよう、わかりやすいサイトを作成し、手の届く金額設定にした」とのこと。サービス開始と同時に予想以上の注文が入っているそうです。

ダロワイヨ出張シェフの予約サイトは値段と料理の内容がわかりやすく、写真をクリックしながら注文・予約を進められる仕組みになっている

出張シェフとして顧客宅に出向いたピエール・コシュ氏は「お客様の反応は大変ポジティブだ。事前に電話で打ち合わせをしていることも、安心材料になっている」と、体験を語ってくれました。

経済活性化と感染予防というジレンマ

これらのことから分かるのは、ポストコロナのパリのラグジュアリーサービス業界は、今、それぞれに、できることから行動しているという現状です。パリのパラスホテルに勤務するアジアパシフィック営業担当者の証言が、デリケートな現状を如実に物語っていました。

「旅行業界は現在も大変慎重にならざるを得ない状況にある。活性化を狙うことは顧客の現状によって不謹慎になる恐れがあり、かといって何もせずにいれば世の中から忘れられてしまう。」

こういった中で、地元フランスの消費者を呼び込む努力を続けながら、変化する世の中に対応するべく行動する。今を持ち堪えることがまず、最優先なのです。

<文:Keiko Sumino-Leblanc / 加藤亨延>

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