はじめに
男女別の雇用形態比率に現れる差
管理職の女性比率が圧倒的に低くなっている背景を理解する上で、もう一つ押さえておかなければならないデータがあります。正規・非正規と呼ばれる雇用形態別の男女比率です。
労働力調査の詳細集計によると、2020年4~6月の役員を除く雇用者全体に占める割合は、正規63.5%に対し非正規36.5%です。それに対し、男性と女性それぞれの正規・非正規比率は以下の通りです。過去からの推移がわかるように、4~6月のデータを過去10年分並べてグラフにしました。
過去10年、男性の正規比率がほぼ8割であるのに対し、女性は5割に届いていません。圧倒的に男性の正規比率の方が高い数値の状態が続いています。