はじめに

習慣2:収入と支出のバランスを意識する

――収入が思うように増えなかったり、お金を使い過ぎたりして、なかなか貯蓄ができない人もいます。

もし、「収入が少ないから貯蓄できない」と思っているなら、それは間違った考え方かもしれません。ある程度の収入がある人であれば、貯蓄ができるかどうかは収入と支出のバランス、要するにお金の使い方によって決まります。

収入が高い人はお金の使い方も派手な人が多いので、貯蓄がほとんどないということも珍しくありませんし、収入が少なくてもやりくりが上手でひと財産を築いている人はたくさんいます。資産を増やすには、「稼ぐ」「節約」「投資」という3つの行動をバランスよく回していくことが重要なのですが、多くの人はこのうち1つか2つは苦手分野があるものです。3つとも上手にできている人は少なく、限られた人が持っているスキルといえるかもしれません。

稼ぐ力をアップするなら自己投資が最も効果的な方法ではありますが、思うように収入を増やせなくてもあきらめる必要はありません。定年後もできるだけ長く働き続けることでも生涯での収入は上げられますし、家計を見直して支出を抑えれば手元に残るお金は増やせます。もちろん、収入の一部で投資を始めるのも効果的です。中でもおススメなのは、強制的に収入と支出のバランスを改善することです。

習慣3:積み立てで強制的に収入と支出のバランスを改善する

――強制的に収入と支出のバランスを改善する、とはどういうことでしょうか。

収入から毎月強制的に、積み立てをするのです。給料日の翌日に自動で積み立て貯蓄や投資の口座に振り替えされるように設定し、そのお金はなかったものと考えて家計は残ったお金でやりくりします。これは私だけでなく、多くの専門家や成功した個人投資家が推奨している合理的な方法です。

というのも、収入が入ったら自動で引き落とされるので、何もする必要がありません。最初は使えるお金が減って窮屈に感じるかもしれませんが、そのうち慣れます。積み立てる先は積み立て預金口座でもいいのですが、できれば投資信託を利用した積み立て投資にすれば、貯めるだけでなくじっくり増やしていくことができます。

積み立て投資は、相場が上昇すれば利益が出ますし、下落すれば安く仕込めて将来の利益が大きくなるので、どんな相場状況でも気にする必要がありません。一度設定すれば忘れていても長期的には資産が増えていくので、銘柄研究や相場分析は不要で、空いた時間を自己投資にあてたり、家族と過ごす時間や趣味にあてることができます。収入の額が少なくても資産形成に成功している人の多くは、こうした積み立ての習慣ができている人です。