はじめに
習慣4:「勝つか学ぶか」の世界観に自分を置く
――投資は、お金を右から左に動かすだけではないのですね。
投資はラクして儲けるからずるいとか、お金でお金を得ることだという人もいますが、それはその人の考える投資がずるいからではないでしょうか。車が便利な移動手段であると同時に大事故を引き起こす危険をはらむのと同じで、物事には二面性があります。楽して儲けてずるいとかギャンブルだと考える人には、それ相応の結果しか出せないでしょう。
投資に限りませんが、物事を「勝つか負けるか」という軸だけで評価していると、得られるものは限られてしまいます。そこで私は何に対しても、「勝つか学ぶか」だと考えるようにしています。
もし、投資で損失を出してしまっても、それは負けではなく次に生かせる学びのチャンスだと考えるのです。失敗した理由を学ぶことで、次の投資ではその損失を補って余りあるリターンを得られるかもしれません。「勝つか負けるか」という価値観を捨て、「勝つか学ぶか」の世界観に自分を置くことで、人生のあらゆることを自己成長の材料にできます。それが結果として、資産の成長につながっていくことにもなるのです。