はじめに

自動融資を利用する際の注意点

このように、定期預金やカードローンから借入れを行うことは面倒な手続きが不要で簡単であるため、借金をしているという認識が薄れがちです。その手軽さから一度のみならず、何度も自動融資から借入れをしてしまう人もいるようです。

安易な考えで受けた自動融資がもとで借金額が膨らんでしまうこともありえますので、繰り返し利用することは絶対にやめましょう。自動融資の利用を停止することも可能ですので、希望する場合は銀行に問い合わせてみましょう。

例えば、5万円を「カードローンの自動融資(金利14%)」で30日間借りた場合、支払い利息は約575円になります。

5万円×14%×30日/365日=約575円(30日の支払い利息)

利息は日割り計算ですので、一見少額に感じるかもしれません。だからと言って返済を伸ばせば伸ばすほど利息は膨らみ、1年間借りたままにしておくと7000円にもなります。

自動融資を利用した際には必ず借入れ金額と利息の金利を把握し、一日も早く返済するように努めましょう。

不正引き出し予防のためにと普通預金口座の残高を減らしたことに起因して、あるいはうっかりしていて残高が不足し、やむを得ず自動融資を利用した時は、まず家計や資産管理などを見直してみましょう。そして、常に普通預金口座残高に余裕を持てるように整えることが大切です。

さらに、こまめに通帳の記帳を行ったり、ネットバンキングで残高照会を行ったりする習慣を身に着けておきましょう。これらは不正引き出しがあった場合に早期発見に繋げることにもなりえますよね。

日々の慌ただしさでつい口座管理を怠りがちな人も、今回の不正引き出し事件を契機に、ご自身のお金やその流れを全般的に見直し、把握するようにしてみてはいかがでしょうか。

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