はじめに

日本人に効果的な「逆戦略」とは?

よく「日本は多様性がない」といわれたりします。島国ということもあるでしょうが、これはメリット、デメリットというより文化的な特徴です。

たとえば数年前にビットコインが大きな話題になりました。そのときには日本にも仮想通貨の会社がたくさんできました。これはビットコインだけではなく、あらゆるところに表れています。たとえば東京を歩いていると、同じような店をたくさん見かけます。同じ客層をターゲットにした店ばかりです。

そんな日本では、「逆戦略」が非常に役に立ちます。他の国では一人ひとりが別々の考えを持ち、別々の行動をしているので「逆戦略」は成り立たないのですが、同じ行動をする人が多い日本だからこそ使えるケースがよくあります。

「逆戦略」とは、他の人が“やっていないこと”や“考えていないこと”を実践すること。みんなが一つの方向を向いて同じことをやっていたら、その逆を考えてみてください。

投資であれば「みんなが売っているときに買う」と考えてみるのです。もちろんナイフが落ちるときにつかんではいけないのでリスクもあります。経験とタイミングが必要です。ただ、大きなチャンスを得られる可能性があります。

人と逆のことをすると、風当たりは強くなります。私の人生でも何度も周囲から指摘されました。

「なぜウォール街を出たのか?」
「なぜ大手の投資銀行を辞めたのか?」
「なぜ、小さなヘッジファンド会社へ行ったのか?」

しかし当時、私と競争していた人たちは、ほとんど同じ方向を向いていました。ですから私は隙間を見つけようとしたのです。リーマンショックの後はみんな「仕事があるだけで嬉しい」という状態でした。そのため、良い仕事があっても「転職しよう」という人はほぼいませんでした。

そこで私は隙間を見つけて交渉をしたので、良い就職先を見つけることができました。他の人がやっていないことを見つける。トレンドが大きいほど、逆のことを実行すると大きなチャンスになります。特に日本人は周囲の人と同じことをする傾向があるので、こうした逆戦略は有効です。

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