はじめに

ロンリープラネットも苦境に

今まで旅行者の旅行を手助けし、海外への旅を簡単にしてきたガイドブックは、時代と共に用済みとなったのでしょうか。

空港の電子掲示板

この逆風は日本のガイドブックだけではありません。世界の旅行者が愛用してきたロンリープラネットも同様です。今年4月に2カ所のオフィス閉鎖を行った同社CEOのルイス・カブレラ氏は、「(ロンリープラネットという)ブランドを多様なチャンネルを持つ旅行プラットフォームに高めていく」と、ガイドブックなどの発行を続けていくための今後の目的について、今年2月に語っています。

なお、ロンリープラネットの苦戦は以前から続いており、2007年には創業者ウィラー夫妻からBBC(英国放送協会)の子会社BBCワールドワイドに事業を売却。そのBBCワールドワイドも、買収したロンリープラネットを買収額の半値以下で、2013年にアメリカのNC2メディアに売却しました。

ロンリープラネットは今後どこに行くのでしょうか。創業者のウィラー夫妻は「初心に帰る。核となるタイトルに集中することが必要だが、ブランドが強いため完全に無くなることはない」と、香港の英字日刊紙サウスチャイナ・モーニング・ポストのインタビューで答えています。

その国や地域の基礎となる部分を確実に押さえ、実直に誌面作りを続けていく。さらに、新しい現象や、多彩な話題をさまざまなプラットフォームでカバーしていく。以前から各社がすでに行っている事柄ではあるのですが、それらをさらに充実させていくことの重要性を感じます。

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