はじめに

来年を予測してみる

2020年のトレンドと相関の高かった5つの例をもとに来年を予測します。

1番目に2020年の週足と相関が高かった2014年の翌年は2015年(年間騰落率9.07%)となります。この年は、年央まで堅調に推移したものの8月ことに海外投資家の日本株売りで伸び悩む展開となりました。
次に相関の高かった1955年の翌年は1956年(同29.00%)です。54年12月から57年6月までの31ヶ月間続いた「神武景気」の真っただ中にあり、2年連続での大幅上昇となりました。

その次の3番目の2004年(同7.61%)は8月に三菱東京フィナンシャルグループとUFJホールディングスの経営統合が実現した年でした。4番目の1953年(同4.22%)は3月スターリン暴落があったものの年末にかけて株価は持ち直しました。

5番目の1954年(同▲5.78%)は2月に造船疑獄事件もあって下落しましたが、6月に国連アジア極東経済委員会に加盟するなど国際化が進みました。なお、5つの平均騰落率は+8.82%でした。

日経平均株価(2020年との高相関次年)

年半ばまでは堅調?

丑年の5つの平均は▲0.05%とマイナスとなっていましたが、トレンドの形成パターンは年央まで堅調に推移したものの、年末にかけて伸び悩むことが多い傾向が見られました。

一方、相関分析から算出された5つのパターンを翌年の5つの例(2015年、1956年、2004年、1953年、1954年)をみると年央まで比較的堅調な動きとなるが、中頃から伸び悩むパターンとなるか、年末にかけて再び上昇するかのパターンが予測されそうです。

2つのパターンで共通している点は、年央まで比較的堅調な推移が見込める可能性が高い点が挙げられそうです。

<文:投資情報部 髙橋幸洋>

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