はじめに
過去の丑年のパフォーマンスは
それでは、来年の干支となる丑年はどうだったのでしょうか?
1961年(年間騰落率+5.59%)、1973年(同▲17.30%)、1985年(同+13.61%)、1997年(同▲21.19%)、2009年(同+19.04%)となり、過去5回の平均騰落率は▲0.05%でした。
1961年は岩戸景気の最終局面、1985年は9月にG5でドル高是正のプラザ合意、2009年はリーマンショック後、2月に米金融安定化法が成立して、戻りを試す展開となりました。半面、1973年には2月から為替が変動相場制に移行し、10月に第一次石油危機が到来、1997年は7月のアジア通貨危機と11月の大手証券と都銀の破綻などから大きなマイナスとなりました。
過去5回の特徴を大まかに捉えると、年始から年半ばまで堅調な推移となったケースが多かったものの、半ばから調整に転じるケースが多かったようです。
2020年と最も相関係数が高かった年は
1950年以降の週足終値を1年単位で区切り、69年分の相関関係を分析しました。
2020年の週足データと最も相関係数が高かった年は以下のようになりました。
1番目の2014年は4月に消費税5%〜8%に引き上げられましたが、10月には日銀追加金融緩和(追加金融緩和8兆円とETFなどリスク商品の購入3倍増)が株高につながりました。2番目の1955年は11月に自由民主党が結成され、55年体制が発足しました。
3番目から5番目の中で特徴的だったのは1953年で3月のスターリン暴落と今回の新型コロナウイルスによる急落局面のトレンドが非常に似ていた点が注目されます。