はじめに

オンライン診療の普及や処方薬の流通改革が業界の成長を後押し

このうち「オンライン診療」は、現在糖尿病や高血圧といった慢性病患者を主な対象としています。ビッグデータに基づいた効率的な診療と投薬が可能になると同時に、病院の混雑解消や診療の効率化にもつながると期待されています。

また、「オンライン薬局」については、現在中国の薬品販売金額の約85%は処方薬で、その大部分は病院が直接販売しています。今後規制緩和が進めばEコマースによる処方薬のオンライン販売が急拡大すると予想されます。

処方薬のオンライン販売は、流通過程を省くことで薬品価格の引き下げと患者負担の軽減をもたらすメリットがあり、「オンライン薬局」の運営会社にとって大きな商機にもなっています。

調査会社であるフロスト&サリバンの予想によると、中国のオンライン薬局とオンライン診療の市場規模は、今後10年間でそれぞれ現在(2020年予想)の7.6倍と18.5倍に拡大する見通しで、オンライン医療業界の成長余地は非常に大きいと言えます。

中国のオンライン薬局・診療の市場規模