はじめに

ファイナンシャルプランナーとして寿命や、保険について「知っているかどうかで人生が変わる」と思える情報を発信したいと思います。

備えるべきはどういう保険なのか、選び方はどうすればいいのか、例を上げつつ解説します。

寿命や医療について触れるのはセンシティブな話ですし、具体的な治療方法や手段の良し悪しはお医者様に聞いていただくとして、考えるきっかけが共有できたら幸いです。


長くなる人生にどう備える?

人生100年時代という言葉を聞く機会も増えたのではないでしょうか。

100年時代という言葉が生まれてた、リンダ・グラットン博士著の「LIFE SHIFT」によると、2007年生まれの日本人の半数以上が107歳までいきるとのこと。その真偽は不明ですが、かなり長生きな時代になりそうです。

この流れを裏付けるように長寿化は進み、2020年9月には100歳以上の高齢者の数は8万人を超えました。ちなみに、その88%が女性です。2020年住民基本台帳より

年々100歳を超える人は増え続けて、2050年には68万人を突破するとまで言われているので100歳を超えるのは珍しい話ではなくなりそうです。

また、寿命という言葉からは平均寿命を連想される人も多いと思います。平均寿命はその年に産まれた新生児の平均的な寿命を表すことになります。平均寿命は、年々長くなっています。これは医療の進化によって、病気で亡くなる率が年々さがっているからと言われています。

寿命が長くなる要因は三大疾病の死亡率

厚生労働省の平成30年簡易生命表の概況を見ると、どのような要因で平均寿命が伸びているかがわかります。

前年より死因を減らしている要因は、悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 となっていますが、つまり3大疾病によって亡くなる率が下がっていることを意味しています。

この3大疾病ときいて、「がん・心疾患・脳血管疾患」よりも、「がん、急性心筋梗塞、脳卒中」のほうが聞き慣れているかもしれません。

この3つの病気で亡くなる人が多く、全死因のシェアをみると
がん:27.3% 
心疾患:15.0% (高血圧性を除く)
脳血管疾患:7.7%

令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況によると合計50%となり、亡くなった方の半数がこの3つの病気群ということです。

亡くなる方が多い3大疾病ですが、がん・心疾患・脳血管疾患ではなくがん・急性心筋梗塞・脳卒中と認識している人も多いと思います。この違いの原因ですが、民間の医療保険での三大疾病保険の対象が、急性心筋梗塞であったり、脳卒中と定義している会社が多いからです。

急性心筋梗塞は「心疾患」という病気群の中のひとつで、令和元年の心疾患死亡者は、20万7,628人で、そのうち急性心筋梗塞が原因で亡くなった人は3万1,512人と15%となります。

少し古いデータになりますが、厚生労働省の患者調査(平成26年)によると、罹患者数でいうと心疾患全体の1.9%が急性心筋梗塞とのことなので、死亡率は高いけれど罹患数は少ない病気となります。

何が言いたいかというと、死亡率は高いのになるのはレアな病気ということは、医療保険で備える対象としては効率的ではないということです。3大疾病は死亡原因として半数を数えるので非常に怖いと怯えて、よくわからないままに保険に加入している人がいます。

すると、「心臓病(狭心症)になりました。」→「3大疾病の保険に入っているとおもってで入院した」→「民間の保険適用の対象外だった」という状況が有りえます。しっかりと保険の内容や言葉の定義を押さえておきましょう。