はじめに

特約になんとなく加入で使えない?

また、医療保険に「先進医療特約」をつけている人も多くいます。医療保険に追加で月額数百円程度で追加でき、1,000万円や2,000万円などを上限に先進医療に対する費用がまかなわれるので、加入している人も多いのではないでしょうか。

ただし、この先進医療の使い方を知らない人が多いのも問題だと思います。

先進医療は、厚生労働省が対象にした治療方法で、保険給付の対象にするかを検証しているという段階のものになります。令和2年10月現在では80種類になり、中でも有名なものに「重粒子線治療」があります。

ただこの治療について、東京の病院でお医者様に治療を薦められることは極めて稀です。それは、東京の病院には巨大な施設が必要な重粒子線治療ができる病院が無いからです。ということは、がんになり、先進医療特約の保険に加入していたとしても、「自分で自分の症状に重粒子線治療が適しているのか」を考えて治療可能な病院に問い合わせて使うことになります。使い方を知らないと、加入している保険が使えるのに使えないということがおこります。

知っているか知らないかで、大きく選択が変わってきます。保険に加入しているから大丈夫というわけではないので入りすぎに注意するとともに、知識がないと「使えるのに使わなかった」となりかねません。

100年時代は、裏を返すと長い人生の中で病気と向き合う時代とも言えます。適切な知識を持てるかどうかで大きく未来がかわってくるかもしれません。

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