はじめに

アスリート以外のニーズにより多様化したプロテイン商品群

―各社から様々なタイプの商品がリリースされていますが、何が違うのでしょうか?

田中:これまでのプロテインは「アスリート食」のイメージを持つ商品が多くありました。しかし、前述の通りアスリートではない一般ユーザーの方がプロテインに注目し始めたことでユーザーの裾野が広がり、プロテイン商品も多様化してきています。

粉末タイプのほか、バータイプ、ゼリーや飲料タイプ、スナック菓子感覚のものなどがあります。それぞれ効果が違いますので、よく調べてご自身に合ったプロテインを取り入れるのが良いと思います。

例えば弊社の商品には、体づくりに必要なホエイ、ソイの2種類のたんぱく質に加え、酪酸菌など人間に有効な腸内細菌29種を「アスリート菌ミックス」として配合しています。一般的なプロテインと比較して中性脂肪がつきにくいというデータも取得できおり、腸内環境を整えながら、効率よく筋肉をつくるたんぱく質の代謝を補うことができます。

他社の商品でも、コオロギを原料としたものや、バータイプで小腹を満たしつつ、プロテインを摂取できるもの、スナック菓子タイプなど様々な商品が出ています。

protein_05「1本満足バー プロテイン」(アサヒグループ食品)。主に社会人向けの商品で、小腹を満たし栄養素を補給させるコンビニ限定商品

protein_08「BODY STARプロテインスナック(うすしお味・コンソメ味)」(おやつカンパニー)。ベビースターを販売するメーカーからは「プロテイン」を銘打った新スナック菓子ブランドも

プロテインの摂りすぎによって起こる弊害とは?

―栄養バランスを整え、効率良くたんぱく質を摂取できるプロテインですが、摂りすぎも良くないですよね?

田中:もちろんです。プロテインによるたんぱく質の過剰摂取は、腸内バランスかく乱菌(悪玉菌)の活動を促し、腸内環境を悪化させる恐れがあると言われています。腸内環境が悪化すれば、腸本来の働きである消化や栄養吸収の効率も悪くなります。

また、プロテインのみを長期的に過剰に摂取すると、中性脂肪が増加してしまうという報告もあります。栄養バランスを整えるプロテインと言っても適度にバランス良く摂取しないといけません。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介