はじめに

ドル円は1-3月期を底に反発を予想

結局、米国経済の急回復を見込む限り、米金利と国際商品価格のどちらかあるいは両方が上昇することになり、円安ドル高という結論が導かれます。

来年の為替相場は、コロナ後の世界をどうイメージするかがポイントですが、パンデミックという想像以上の出来事があった今年ほどは予想が的外れにならないと信じたいところです。

とは言え、FRBのパウエル議長が指摘するように新型コロナワクチンにリスクがないわけではありません。その他、米中対立の激化が景気回復に水を差す可能性もあるでしょう。
加えて、FRBによる金融引き締めが早すぎた場合、至る所で信用不安を巻き起こすこともないとは言えないでしょう。リスクはあらゆる所に潜んでおり、様々なシナリオを用意しておくに越したことはありません。

ドルは上昇へ

なかなか一筋縄ではいかないことも多いですが、最後に2021年のドル円相場の基本シナリオをまとめておきたいと思います。

足許の新型コロナウイルスの感染拡大や、ドル安トレンドの継続を見込む根強い市場センチメントに鑑み、1~2月は円高リスクが残るでしょう。その後はドルが上昇に転じ、4~6月期には一旦110円に接近する場面も想定。

そのまま、同水準を中心とした揉み合いが続き、年末時点では1ドル=111円付近での着地を見込んでいます。

<文:投資情報部  シニア為替ストラテジスト  石月幸雄>

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