はじめに
出ているオモチャは10種類以下、5分で片づけられる量に
家庭でオモチャが乱雑に散らかる要因は、なんといってもオモチャの数が多すぎることです。片づけを学ぶ前にオモチャが増えすぎ、益々片づけられなくなっているのです。
モンテッソーリの教室では、入学直後は棚に並べる教具の数を極力減らします。子ども達がルールを覚え、教具の扱いに慣れるに従って棚の教具を少しずつ増やしていきます。
家庭では、子どもがいつも遊ぶオモチャだけに絞れば、大体10種類前後になるはずです。絞り切れない場合や、一種類の中に沢山のパーツがあるという場合は、5~10分あれば片づけられる量を目安にしてください。
一軍、二軍、三軍で分ける
先ほど選んだオモチャは「一軍」とします。これは子どもが遊ぶ場所に出しておきます。
今は使わないけれどまた使うかもしれないもの、パーツが多すぎて一軍から除外したものは「二軍」とします。これは子どもがすぐには出せない場所に置いておきます。我が家では押し入れの引き出し一つと、ロックのかかる棚が二軍の置き場所です。
もう遊ばないものは「三軍」とします。これは捨てたり人に譲ったり、下の子に取っておくのであれば押し入れの天袋などにまとめて保管しておくといいでしょう。
分類してかごで仕分け
一軍のオモチャは、一緒に使うものでまとめてカゴにいれます。おままごとセット、電車セット、ブロックセットなどです。こうすればオモチャを全部ひっくり返されてしまうことは減るはずです。
オモチャを全て一つのオモチャ箱に入れてしまう人もいますが、これはおススメしません。一つのオモチャを出すために他のオモチャを全部出してしまったり、中に何が入っているかが把握できなくなって無駄になってしまうオモチャが出てきたりするからです。
出し入れしやすい棚に、場所を決めて置く
分類したオモチャは、出し入れがしやすい棚に並べます。棚はオープンで、高くても子どもの目線までのものが理想です。子どもが好きな時に取り出せるようにしてあげることで、子どもが自由に選んで遊ぶことができます。
子どもの目線の高さに一番よく遊ぶものを置いて、「ホットスポット」を作るのもおススメです。子どもは「いつも遊ぶものはここ」と分かりますし、同じ場所に戻しやすくなります。