はじめに

最近、発表になった改良モデルの多くは“アップデート”という表現を使ってデビューしてきます。これまでのマイナーチェンジという考え方と何が違うのでしょうか? 最新の人気3車のアップデートで確認してみましょう。


OTA(Over the Air)というアップデート手法

クルマの場合、アップデートと言えば、ナビソフトやエンジンのコンピューター制御ソフトなどの更新を思い起こします。とくに先進運転支援システム(以下、ADAS)やコネクテッド機能など話題のシステムも次々と搭載される昨今、こうした車載ソフトウェアのアップデートや修正などは必要に応じて行われるのが当然のことです。

さらにOTA(Over the Air)というアップデート手法はスマホなどではもはや当たり前ですが、クルマの世界ではようやく本格的な動きになってきています。無線通信を経由してデータを送受信することで車載ソフトウェアのアップデートを行います。EVで知られるテスラなどではすでに運転支援機能などの更新はOTAによるソフトウェアのアップデートが行われています。もちろん今後は5Gによって通信速度が上がれば、ますますOTAは飛躍的に注目度が高まって行くことになります。

ところがハードに対する改善が必要になる場合はOTAだけでは完了できない更新がほとんどです。それはパーツやメカニズムの更新といったハード面での変更なのですが、国産メーカーなら2~3年に1度のマイナーチェンジ、ヨーロッパメーカーなら1年ごとに行う年次改良、さらには大規模なマイナーチェンジなどが実施タイミングとなるでしょう。最近では日本車メーカーでも、マイナーチェンジ以外でも、こうしたこまめなハードのアップデートを行うことで、ユーザーの満足度を、より高めています。

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