はじめに

マツダCX-5は職人気質の改善

マツダCX-5もそんなハードの改善を行った1台です。走行性能の向上、そして装備の拡充というアップデートを行ったばかりです。現行モデルが登場したのは2016年12月ですが、実はCX-5、今回で5回目となる“商品改善”となります。最近のマツダは改善すべきと考えると可能な限り、速やかに実施します。さらに技術的な改善は他のモデルにも展開され、商品力を向上させていこうとつねに考えています。

マツダCX-5パワーユニットの性能向上やコネクテッドシステムの採用、そしてラインナップの拡充と、多方面にわたり商品力の強化が図られた「マツダCX-5」。

そこで今回の変更ポイントですが、SKYACTIV-D 2.2のディーゼルエンジンをよりパワフルにしました。最高出力を190psから200psに向上させ、トルク特性を変更して追い越時やスタート時などで、よりパワフルな加速を実現しました。これと同時にアクセルペダルの操作力を、この強烈な低速トルクを発揮するディーゼルエンジンにより最適なフィーリングとしました簡単に説明すると、これまでのアクセルの踏み応えをバネレートの変更によって少し重くしました。
「少し重くした?」と最初は不思議でした。

しかしテストしてみると足先の感覚だけですが大きく変わった印象がありません。ほんのわずかな変化というのですが、出力が増大したディーゼルエンジンをただただレスポンス良く回してくれるという感じです。あからさまに変化が伝わるような変化ではなく、とにかくエンジンの出力を上げたのだから、それに最適なアクセルの重さを提供しようという、なんとも職人気質の改善だと思いました。

しばらく走っていくうちに、多少、重めのアクセルの方が加減速のコントロール性が良くなって、細かな調整が効くということも理解できました。素早く加速したいような場合でもタイヤの路面を掴む力をしっかりと路面に伝え、タイヤが空転してパワーロスを起こすようなことは、ほとんどありません。適正なパワーを最良の形で発生させるというこの改良は、一見地味ではあるのですが、アップデート前にも増して軽快な走りを実現出来ることに繋がっていました。マツダ流に言えば「人馬一体。意のままになるコントロール性」をより高めるためのこだわりなのでしょう。

この変更の他に使い勝手も向上させています。まずセンターディスプレイのサイズを従来の8インチ(8.8インチもある)から10.25インチに拡大していますから、視認性も操作性もよくなっています。ユーザーからの要望が多かった「360度ビュー・モニター」が全車標準装備にもなりました。

マツダCX-5インフォテインメントシステム「マツダコネクト」はセンターディスプレイのサイズ拡大によってより使いやすくなりました。

おまけに全モデルに車載通信機を標準で設定としたことで、コネクティッドサービスは向上しました。スマートフォンアプリである「マイ・マツダ」との連携による利便性も向上したことで、緊急通報サービスなども含めて、ユーザーのサポート力もより向上しています。

ガソリンエンジン車も含めた価格帯は267万8,500円から375万1,000円(XD L Package)、さらに100周年特別記念車が414万1,500円となっています。さすがに価格据え置きと言うことはありませんが、それでも数万円のアップに収めた、納得の価格設定だと思います。

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