はじめに

キーワード(3)「予測」=読み手に予測させる

議案名、標題(タイトル)、ナンバリング(通し番号)、接続語などを効果的に使って、読み手に「何が書かれているか」を予測するヒントを与えます。大事なのは、読み手の予測を裏切らないことです。予測どおりの内容であれば、「予測→予測の確認」というプロセスを経て、読み手の理解が深まります。

たとえば、「したがって」という接続語があれば、次に結論がくる、ということが予測できます。それと同時に、次にくる事実が重要である、ということも予測できます。読み手の理解が深まるよう工夫することは、ビジネス文書において、とても重要です。

このほかにも、ビジネス文章力を高めるテクニックはいろいろあります。拙著「ビジネス文章力の基本」では、「書いたら必ず削る」「⾔い訳を書かない(書かない勇気をもつ)」「原則と例外を1つの⽂に書かない 」「“⾮常に・極めて”を使わない(程度は数字で⽰す)」など、これまでの経験を元に厳選した77のルールをご紹介しています。興味をもたれた方は、ぜひお読みになってみてください。

(記事提供:日本実業出版社


『ビジネス文章力の基本 ダメ出しされない文書が書ける77のルール 』奈良 正哉 著


豊富な文例と77の明快なルールで、「1回読むだけで内容がわかる」「読みやすい構成とレイアウトになっている」「説得力がある」文章を書くノウハウが身につきます。10年間、部下の文章を添削しつづけた著者が教える「超」実用的なビジネス文章術!

(この記事は日本実業出版社からの転載です)

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