はじめに
まさに乗り味はメルセデス
タイヤハウスの張り出しも少ないラゲージルームは640リッターの大容量スペースです
今回試乗したE200スポーツはエントリーモデルに位置します。過去にも書きましたがエントリーモデルは国産車の場合などでは価格訴求をメインにしているケースも多く、実際装備面ではイマイチというケースもあります。
さらにE200スポーツですが“200”の数字から2Lだろう、というイメージを湧きがちですが、実は1.5Lの直4直噴ターボなのです。
1.5Lだと不安に思う人もいるかもしれません。しかしこのエンジンにはBSGと呼ばれる発電機&モーターに48Vの電気システムを搭載するマイルドハイブリッドを搭載しています。
実際走った感覚では低速域や街中での驚くほどのスムーズな加減速が魅力です。この領域は特にモーターアシストが利いているようで、とても1.5L&4気筒とは思えません。もう少し上の排気量を搭載したエンジンといったイメージです。
もちろん車重もそれなりにあるので、坂道などではアクセルを開く量も増え気味になりますが、十分以上の加速性能ですし、何よりもドライバーの意志に忠実に加速するフィーリングはさすがメルセデス!と言えるものです。
個人的には少しリア方向の乗り心地が固めに感じましたが、ステーションワゴンの場合は人+荷物の量がセダン以上に変化するケースもありますので、これは十分許容範囲ですし、装着されているタイヤが乗り心地面ではやや不利になるランフラットタイプの割には十分な乗り心地と接地感を感じることができました。
今回試乗したこのグレードは810万円、前述したAMGステアリングなども含めた「AMGラインインテリアパッケージ」にはナッパレザーシートなども装着されますが、その価格は52万5,000円となります。ただ、重要な先進運転支援システムはエントリーグレードであっても標準装備。ステーションワゴンとしては荷室の使い勝手も含め「ど真ん中」と言える1台と言えるでしょう。