はじめに

この家計の改善点のポイントは?

では、これらの問題点に対して、どう改善すれば良いでしょうか? 改善点は次の3つです。

まず、1つ目は、「消えた260万円」を「見える化」すること。これは、あくまでも、この額を消費している前提の改善策ですが、ご相談者のように夫婦共働き(会社員)で、世帯年収1,000万円超のご家庭に多くみられる傾向です。とにかく毎日忙しいし、ある程度収入も多いので、細かな支出はチェックできていない、夫婦それぞれがカードで支払った買い物の分は考慮に入れていないなど、要因はさまざま。どこにお金を使っているか、これを機会に見直してみてください。1カ月、家計簿アプリで支出を入力するだけでも効果はあります。そして、第二子が大学卒業からリタイアするまでが、人生最後の貯め時と心得て、しっかり老後資金を準備することです。

長く安定した就労と投資が鍵

続いて2つ目は、長く安定して働くこと。少なくとも、65歳の公的年金受給開始まで働けば、資産の取り崩しを後ろ倒しにできますし、気持ちにも余裕が生まれるはずです。もちろん、働いた分は、年金額にも反映されます。

そして3つ目は、投資=お金にも働いてもらうこと。活用すべき金融商品としてお勧めするのは、やはりiDeCoやつみたてNISAなど税制優遇が受けられるものです。ご相談者のように年収1,000万円超世帯は負担する所得税・住民税も高くなります。とくにiDeCoの場合、仮に金利0%の元本保証の商品で運用したとしても、節税効果はあります。例えば、年収450万円の会社員が月2万3,000円を60歳まで積み立てた場合、年間4万4,150円税金が少なくなり、60歳までの合計は39万7,350円です。