はじめに

帝国ホテルのサービスアパートメントが話題に

このように、過去に類を見ないようなホテルの動向が次々と話題になる中で、注目を集めたニュースが「帝国ホテル 東京」のサービスアパートメントでしょう。900以上ある客室の内99室をサービスアパートメントに充てるといいます。サービスアパートメントとは、部屋に家具や家電が備えられ、室清掃や朝食の提供、フロント・コンシェルジュサービスなどホテルライクなサービスを提供します。手ぶらで入居、一般の賃貸マンションのような2年契約よりは短い週単位や月単位~1年といった期間の利用というイメージでしょうか。

帝国ホテルの気になるお値段は30泊で36万円(約30平方mの客室/税・サ込み)~といい、客室の広さや利用期間によって料金は異なります。発売開始から4時間で完売したといいますが、確かに単純に割ると1泊1万2,000円と帝国ホテルにしては破格と言えるでしょう。フィットネスルーム、プールをはじめ、駐車場などの利用に際して別途料金はかからないという点も大きな魅力。

こうしたサービスアパートメントやレジデンスホテルといったスタイルは、以前から大都市部で外資系を中心に存在感が際立ってきました。「オークウッド」「フレイザー」「アスコット」などのブランドが知られています。

客室の洗濯機もポイント?(オークウッドホテル&アパートメンツ新大阪)

また、帝国ホテルのサービスアパートメントでは、食事やランドリーでサブスクリプション方式による定額サービスを導入することも注目されましたが、高級ホテルとサブスクリプションといえば「ホテルニューオータニ大阪」の“デイユース サブスクリプション”もいち早く発表され話題となりました。室料30万円支払うと30日間毎日最大12時間(8時~20時)利用できるというプランで、テレワークの応援といった狙いがあります。平日に加え土・日・祝日も利用できるので30日間毎日利用すれば実質1日1万円に。帝国ホテル同様に駐車場は無料(時間内であれば入出庫自由)、オールデイダイニング「SATSUKI」のテイクアウトコーヒー30杯分無料チケットも付いています。

今後も、長期滞在プラン、サービスアパートメント的な形態やサブスクリプションといったこれまでにない動きが広がっていくと推測できます。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介