はじめに

車両価格は高い?

少し前振りが長くなりましたが、MX-30 EVの世界を理解してもらうための解説ということでお許しください。

さて満を持して登場したMX-30 EVですが、車両価格は451万~495万円まで3グレードを設定、駆動方式はFF(前輪駆動)のみになります。

先行して発売されるマイルドハイブリッド車の価格が242万2000円からで特別仕様車や4WD車を除けば最上位グレードは281万6000円なので、単純にかなりの価格差はありますが、実際はEVの場合はCEV(クリーンエネルギー)補助金やエコカー減税、自動車税の環境性能割なども適用されますし、最上位グレードで比較してもEVはほぼフル装備なのに対し、マイルドハイブリッド車はいくつかのメーカーオプションを装着しないと同じ仕様にはなりません。

マイルドハイブリッド車の場合は左フェンダー側にガソリンの給油口を設置します

つまり、パッと見た目ではなく中身をきっちりチェック、さらにWEBの見積もりを活用すればその価格差が縮まっていることがわかります。

EVである主張は最小限に

EVが特別なものではない、という考えでは無く、新しい選択肢のひとつ、と考えると過度な仕様の差というのは逆に敬遠されます。

元々デザインやマテリアルの部分でも高い評価を受けており、日本カー・オブ・ザ・イヤーの「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」部門の最初の受賞車でもあることからも従来のクルマとはひと味違うのがMX-30の持ち味です。

ゆえにマイルドハイブリッド車との外観上の差はほぼ見当たりません。充電口とガソリン給油口が車両の左右それぞれに設置されていることや、さりげなく処理されたエンブレム等以外はパッと見はその差は見つけられないでしょう。

一方でスペックに関しては重量差も含めて、異なる点はあります。それは大容量のバッテリーをボディの底に搭載するために15mm全高が上がっているのです。その寸法が1565mmと微妙。元々MX-30は都心部に多い立体駐車場への入庫を容易にするための全高となっていますが、15mmアップしたことで入庫できない可能性もあります。もし購入する場合、自宅が立体駐車場であるならばチェックしておく必要があります。

EV車は全高が1565mm、バッテリーを底部に積むため最低地上高が130mmなります

また地面から車両の最も低い部分の寸法である「最低地上高」に関してもマイルドハイブリッド車が180mmなのに対し、EV車は130mm、これもバッテリーの影響ですが、悪路を走るのでなければ、この部分はそれほど気にしなくて良いでしょう。

インテリアに関してもマイルドハイブリッド車同様にフローティング構造で操作系が高い位置にセットされたコンソールなども大きな違いはありません。それにしてもこのコンソールにセットされたシフトレバーやナビなどを操作するコマンダーコントロールの位置がスッと手を伸ばした先にありますので本当に使いやすいことはお伝えしておきます。

もちろんMX-30最大の特徴とも言える、センターピラーを持たない「フリーアクセスドア」もすぐに操作に慣れますし、使っているうちに後席へのアクセスも意外なほど、スッと行えることに気がつきます。