はじめに

色々な投資の失敗を紹介してきましたが、このコラムも最後になりました。お金の勉強をするというと、どうしても目先の儲けに走ることが多くなると思います。

ただ、実際に投資をするということは畑に苗を植え、山に植林をするように一つの「里山」を作るようです。多様なお金の使い道がある中で、お金がお金を増やすことこそが投資なのです。


投機やゲームになってない?

特に株式投資は損をするから、お金持ちのやることだから、と敬遠する人が多いのも事実です。そして株式投資の記事では、いくら儲かったかということばかりが強調されます。雑誌やSNSを見てもいくら儲かった、損した、この株が大きく上がったと喧しく、カリスマ投資家だ何だと大騒ぎしています。

本来投資というのは、いくら儲かったか損をしたかではなく、何にお金を使ったかという観点から考える必要があると思います。車を買うのもパソコンを買うのも、「投資」です。「良いものを買った」ということが投資で成功したということでしょう。

快適な移動ができる車を買えば、お金を出して「快適な移動」という投資をしたわけですし、お金を「減らさない」という目的で預金をするのも立派な投資活動です。つまり、投資で成功するということは、お金の使い方を誤らないということなのです。

お金の使い道を考える

ですから、何事につけても投資をする=お金を使うということに関して、しっかりと勉強するべきでしょう。車を買うのであれば、どういう車なら投資価値があるのかを考えるわけです。

株式投資でも同じで、上がるから買う、下がるから売るということだけでは投資をしているとは言えません。しっかりとそのお金の使い道を目的から考えて使うということが大切なのです。

これまでの記事では、江戸時代の米相場などの相場格言も紹介しましたが、相場は古今東西何ら変わることはありません。最後は上がるから買うというような熱狂的な相場となり、皆が買ってしまった後に誰も買わなくなって大相場は終わります。

しかも、相場は終わったことに気が付かないうちに終わるもの。終わってから失敗に気が付くのです。

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